つるちゃんとかめこ
重い認知症になったつるちゃんは、娘のかめこを「お母さん」と呼びます。 かめこの愛と工夫に満ちたケアが、きょうも、つるちゃんの心に届きます。
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③認知症の心を体感
鶴亀市(仮)主催 「認知症の方を介護する家族のための介護者講座」

第2回目冒頭で、講師より、
この講座の、これまでの講習会などとの違いについて、
改めて説明があった。

果たして、かめこの解釈
 (前回の記事 「②自分で考える場」)で、
良かったのだろうか? ちょっとドキドキ。

講師の言葉によれば、

「この講座は、介護者自身が、介護の経験を自分の人生にどう位置づけるか、
考えていくきっかけにする
ためのものです」


フウム。かめこの解釈より、深いかしらね。                       


                


さて、第1回目と第2回目の内容は、
 「認知症の方のこころの理解」

2回とも、その導入は、インパクトが強いものだった。


第1回目のときには、
自己紹介など、会のはじめにすることが済んだ時点で、
いきなり、講師が参加者の一人に声をかけた。


「ああ、あなた、さっき下の喫茶室で、ケーキを食べてらしたけど、
 あれは、チョコレートケーキだったの? それともチーズケーキだったのかしら?」


声をかけられた相手は、戸惑った風。
答えあぐねてる様子。

すると講師は、さっきよりもっと声を高くして、

「チョコだったのか、チーズだったのか、お尋ねしてるんですが。」

・・・少し間があって、相手が答えた。
「ケーキなんか食べてません。喫茶室にも行ってません」

それでも講師、どうしてもわかって欲しい風。
「何言ってるの? あなた喫茶室でケーキ食べてらしたじゃない!」


~  ~  ~  ~    ~  ~  ~  ~     ~  ~  ~  ~   


皆さんは、もうお分かりですね。
このやり取りの意味を。


これが、認知症の人にとっての 「記憶の障害」。

「忘れた」とか、「思い出せない」 のではなくて、
それは自分にとって、「まったく経験してないこと」。


そのことを、
今は認知症でない私たちに、体感させてくれたのだ。

“ケーキなんか食べてないのに、食べたことにされてしまった”
体験として。
(参加者が認知症の方の役で、 講師が家族役です) 


そして講師は、
この時の認知症の人の様々な思いや置かれる状況を語り、
それを聴くことでまた、
私たちは、
認知症の人たちの気持ちを想像する・・・。
それから、自分のしてきた対応を振り返ることになる。



(第1回は、このあと、「認知症とは」 と題して、医学的な説明がされた)





第2回の初めには、 認知症の「認知機能の障害」を体感した。

【エクササイズにより、
人が何かを理解したり、考えたりするために必要な機能(認知機能)が 
障害を受けると、どのような感じなのか、どのような気持ちになるか、
擬似体験する】




エキササイズ 『置手紙』

体験する「私」が認知症。同居する息子の嫁の「置手紙」を読む。
予め、私とお嫁さんの状況や、お嫁さんに対する自分の気持ちが
説明されている。




認知機能の障害と言っても、
どこに障害が出るかは 人によって違うが、


1、私たちが、この手紙を目にしたときの状態 が、
文字からの認知機能に障害を受けた人が、
【頭に届いた時にゆがんで見える】状態の一つの例
 だとのこと。

そして、

2、手紙を読んでいるとき、どのような気持ちになるか?
3、手紙を読んでいるとき、周りの参加者の様子をどのように感じるか?


などを振り返ることにより、
私たちは、認知症の人の様々な思いや置かれる状況を想像した。



そしてそこから、それぞれの介護体験、自分の対応方法、悩みなどが、
参加者から、自然に発言された。

その一つ一つが、丁寧に対応される。
参加者の間で、それについて自由に発言する雰囲気があり
また、講師から、他の参加者へ発言が求められたりもする。
最初の人への答えにとどまらず、
講師からは、加えるべき必要な情報やアドバイスがあった。

その講師の一言一言すべてが、かめこをして、さすがと思わせるものだ。
【発言した参加者を、尊敬を込め認め、思いやりながらも、
情報は的確にして、参加者全員にとって最善の(とかめこが感じる)説明】
だった。


そして、参加メンバーそれぞれの、なんて個性的なこと!

ああ、この場にいられて幸せだなぁ。





さあ、皆さんも、これを読んで、認知症の人の気持ちを想像してみてね


さて、なんて書いてあるでしょう?


 かめこお  ちゃんへ

 私は午 3 に 宅し  ので、 心してく
ださい。   便がお昼 にとどくことになっ
ています   、  関の木黄 た すの上 ら2
 目 弓1き出しに印 がありますから、  け
耳 又 てお てく    ね。
 可 不安   酉己な  があ  ら、い
つ も 言舌をか   いから。
それでは行ってきます。 
            

        (お嫁さんじゃないけど)ミニーより 



なお、この記事は、
講座の内容を、かめこ流にアレンジしてあります。
又、丸写しの部分もあります。
どこがどちらか説明しませんが、ご了承くださいね。



なお、この記事の続きは、 「④自分の心と向き合う」 です。
【2009/05/16 14:34】 | 認知症の理解に向けて | トラックバック(0) | コメント(12) |
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コメント
v-375
なるほど~~  もの凄く興味深い講習内容です
ずっと①~読ませていただいてるけど、今回のこれも疑似体験させてもらえるってとても勉強になりますね
お手紙。 まるでクイズみたいだけど、こんな風に見えてしまうのね

実はね まだ自分のブログには書いてないけど、最近のじぃの様子で気になる所がでてきてます。
それに対する嫁さんの対応も 凄く気を遣ってくれているのだけど、 ん? と思う所もあって、思案中なんです。
こんな勉強会は貴重ですよね
近場でしてくれる人いないかなぁ~~~
【2009/05/16 15:59】 URL | ウルル #L1ch7n1I[ 編集]
e-365より、v-375ウルルさんへ
あっ!ほんと「疑似体験」だわね。記事訂正しといたわ。

それにしても じぃのこと、かめこも心配だわ。
ウルルさんのお嫁さんへのお立場も、難しいだろうと思います。
【2009/05/16 22:45】 URL | ウルルさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
v-516なんて面白い講座なんでしょう。
母がまだ初期のころに分かっていたら、もっと心に余裕をもって、
母の心を傷つけず、私の意見も押しつけず話ができただろうに。。
私は介護する立場や心構え、技術、
どうすればお互い楽しく過ごせるかって事は考えても、
介護される側が具体的に「どんな風に聞こえてるか、見えてるか。思ってるか。」と言うことまで気が回らなかった。
勉強になります。次もよろしくおねがいします
【2009/05/17 08:55】 URL | みつこ #mQop/nM.[ 編集]
はじめてコメントさせて頂きます。
私も認知症の母がおります。7年たちました。
興味深く拝見しました。
今後も楽しみにしています!

お体大切に、ご自愛くださいね。
【2009/05/17 11:31】 URL | turu #-[ 編集]
v-22です。
ババ様は認知症ではない(と思う)けど
耳が遠いから、何度も話すよりついメモ書きにしちゃうのよね~!
簡潔に 大きな字で 読みやすく 書かなきゃ!って思いました!
(*-ω-)。oO(下から3段目と2段目が分らないです。。。
【2009/05/17 21:09】 URL | キバっち #hj3M6W3Q[ 編集]
e-365より、v-516みつこさんへ
気が回らなかったなんて、思わなくていいのに。
みつこさんのお母さまの症状は、特に介護が大変な出方をされたと思うの。その渦中に、そこまで考えられたなんて(少しは知っているつもりだけど)、かめこは、すごいなぁって尊敬しています。

こうして皆様に報告できること、とても幸せで、余計張り切っちゃうわ。どうもありがとう。
【2009/05/17 22:09】 URL | みつこさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
e-365より,turuさんへ
はじめまして。ご訪問ありがとうございます。v-300
turuさんとおっしゃるのですね。つるちゃんと同じでびっくりしました。

一口に認知症と言っても、本当に様々ですね。
つるちゃんだけ見ていて、分かったような気にならないようにしたいと思います。
そちらにも伺わせていただきますね。よろしくお願いします。

もしよろしければ、アヒルをクリックして、ご自分のマークを入れて下さると嬉しいです。
【2009/05/17 23:37】 URL | turuさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
e-365より、v-22キバっちへ
ほんとね。認知症でなくても、簡潔なのが一番ね。

最初の文字は“ニンベン”が抜けています。話のところは「電話」。
「何か不安や心配なことがあったら、いつでも電話をかけていいから。」 のようですよ。
文章の右端をかめこが揃えてないから よけい分かりにくいね。
【2009/05/17 23:46】 URL | キバっちへ #/Amn5WiM[ 編集]
v-522です。
言ってなかったけど、実は母親が認知症です。
まだ初期なのですが、同じ事を繰り返すのが5分おきから、発言し終わった途端になってきました。

今回もそうですが「つるちゃんとかめこ」はとても参考になります。そして心強いです。

ウチだけじゃないんだ! 人生で初めての経験なのだから、うろたえても仕方ないけど、なるべく落ち着いて対処していこうと思っています。
【2009/05/18 12:28】 URL | ニャホ~ #7CropVt6[ 編集]
e-365より、v-522ニャホ~さんへ
そうだったのね。。。
そして、お母さまのご病状が進行するのを感じていらっしゃるのね。

でもなんか、v-522は、とても自然でいい感じ。
にゃほにゃほさんとお母さまの関係は、うわべの形は変わっても、きっとずっとおんなじだね。
ああ、かめこも頑張るぞぉ。(力を入れるという意味ではなくて)
【2009/05/18 15:00】 URL | ニャホ~さんへ #/Amn5WiM[ 編集]
v-254疑似体験なんてすばらしいことを体験させてくれるんだろう。
講師の方の 物事の捉え方の目線の高さ広さに目からウロコが落ちる思いでした。
周りの人に疑似体験してもらって 
こうやって 「記憶をなくし思い出せないことが本人にとって
どれだけ不安なのか」ということを
理解してもらえばいいんですね。
講師の方はじめ かめちゃんのお話が聞けて 幸せだと本当に思いました。いつも 本当にありがとう
【2009/05/28 20:09】 URL | 海空ママ #n5wo/zCo[ 編集]
このコメントは管理者の承認待ちです
【2013/09/21 21:29】 | #[ 編集]
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プロフィール

かめこ

Author:かめこ
つるちゃんは、症状が出てから12年。
現在81歳。要介護5です。
家族は、つるちゃん・かめこ・かめこの夫
孫ミニーとデイジーは共に結婚して別居。
かめこは、乳がん手術を体験しています。
体力は無いけど、命の重さと自由の尊さを
知ってる人だと思います。

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