つるちゃんとかめこ
重い認知症になったつるちゃんは、娘のかめこを「お母さん」と呼びます。 かめこの愛と工夫に満ちたケアが、きょうも、つるちゃんの心に届きます。
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生まれ故郷は蔵の町
かめこにとっては、およそ30年ぶりに訪れたであろう、会津若松。
子どもの頃に見ていた古い町並みは、今もたくさん残されていた。


古い町並み
   町名

街灯の直ぐ右に、 懐かしいおばあちゃんちの町名を刻んだ石碑が建つ。
こうした旧町名は、
城下町として機能していた頃の、その付近の人々の暮らしぶりを残す地名だ。



この町には、“蔵“ が多い。
今残る蔵は、どれもきれいに手入れされ、見違えるようになっていた。
中には、趣向を凝らした店などに印象を変えたものもあり、
町は、観光地としての色合いを濃くしていた。  



お城から目指した、
主のいなくなった“おばあちゃんち” は、大きく姿を変えていた。

けれども、今回、そのおばあちゃんちの“隣家” が、
かめこにとって、新しい思い出の場所となる。 



それが、酒蔵 「嘉永蔵」(かえいぐら)。


会津磐梯山は、宝の山よ~、と詠われているように、
この地方は、黄金 の稲穂が実る、米どころだ。
酒造りも盛んで、会津若松の町にも、酒蔵が何軒もある。


その一つ、「嘉永蔵」 は、
一度は閉められ、別の地で量産を始めたが、
“蔵”の息吹を残す為に、
昔ながらの手法で、酒造りを再開させたそうだ。
      
       かめこが、カメラを構えて立っている地点は、
       “おばあちゃんちのお蔵”のあった辺り。

(昨年の)新酒が出来た印である「酒林」(サカバヤシ)が、吊るされ、
造り酒屋を象徴している。


嘉永蔵



嘉永蔵   一足踏み入れると、
   そこには、異空間が広がる。
   3階建て分の吹き抜けは、圧巻だ。
   見学コースでは、
   1、2日前に始められたばかりの、
   今年の酒造りが見られた。
   仕込みタンクの中で、
   発酵しだした酒の酵母が、
   プクプク音を立てて息をしている。
   あと1週間もすれば、
   最初の工程であるその蔵は、
   酵母の香りで満たされるという。



この地での、酒造りの規模が小さくなったことで、
使われなくなった蔵の一つは、カフェになっている。
ガラス戸の外側にある独特の扉と、高くて太い敷居は、
まさしく “蔵” の入り口だった。

カフェ

出されるコーヒーは、仕込み水で淹れられ、まろやかで味わい深い。
ろ過されているとは言え、
水源は、おばあちゃんちの台所にあった、井戸の水と同じもの。
この蔵で造られた酒を使った、“大吟醸シフォンケーキ”は、
繊細な味と作りで、かめこのお薦め。
日本酒の大好きなオットさまは、“原酒かすていら”の方がお好み。



そして、また別の蔵は、イベント会場になっていて、
かめこ達が会津若松に到着した日の夜には、
バイオリンのコンサートが開かれた。


チケットをクリックしていただくと、パンフレットが出ます。
チケット

細長い蔵に設置された200席の、前から3列目の中央の席からは、
演奏者の全身が見え、その息遣いを感じながら、
ストラディヴァリウスの音色に浸ることが出来た。
それにしても、なんて音量の幅が大きい、奥深い響きなのだろう。


演奏者の天満敦子さんは、
亡くなられた、この造り酒屋の先代が、大ファンだった人で、
ようやく3回忌に、蔵への来訪が実現したという。
年間150ものコンサートをこなすような毎日の中で、
縁を感じて演奏できることに感謝していると、話された。


このコンサートが、先代との縁によるものと知り、
かめこは、
なんだか、おじいちゃんとおばあちゃんが、
お墓参りのお礼と、娘達の結婚祝いを言ってくれたような気がした。

生家の隣で、本当に贅沢なひと時を過ごすことができた余韻は、今も残る。




そして、
カメラは、再び、町中へと移り。。。。


なんと、この洋館も、「土蔵造り」。
つるちゃんの遠縁が嫁いだ、会津名産の漆し塗り物を扱うお店。
外観は会津初の洋風建築にして、工法は土蔵造りだとか。

http://www.shirokiyashikkiten.com/kennchiku.html

洋館


関連記事:「田舎は下宿屋さん」
http://turukameko.blog44.fc2.com/blog-entry-77.html


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【2007/10/18 15:30】 | 孫(娘)たちの結婚 | トラックバック(0) | コメント(18) |
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コメント
v-22です。
わぁ~ ステキv-344
会津若松に行ったの何年前かしらv-361
でも こんなにゆったりと町並みを見たり、歩いたりしてないから・・・
こういう 楽しみ方・・・憧れだなぁ~v-352
e-365さん すばらしいレポートありがとうv-341
【2007/10/18 17:03】 URL | キバっち #-[ 編集]
v-20
風情のある町並みと藏のなつかしさ。
大正ロマンっぽくて素適。
こういうところで聴くコンサートってどんななんだろう。
時間があったら足を伸ばしてみたいです。
かめちゃんもオットさまも、素適な時を過ごしたのね。
【2007/10/18 17:24】 URL | yell #rI2kGhSA[ 編集]
v-518
おかえりなさい。
蔵のしっとりした空気が漂ってくる気がしました。
お酒によい、音楽に酔う。
ステキですね。

私も古い町並みって大好きです。
城下町の曲がり角だらけの小道。
風情がありますよね。
その一角にとても好きなお料理やさんがあるんですよ。
久々に私も行ってみたくなりました。

幸せなご旅行でしたね。
お嬢様のお話も。おめでとうございますv-354
【2007/10/18 18:37】 URL | SATOKO #J7K/fbQw[ 編集]
e-277
嘉永蔵さんのHP
覗いてみました(´∀`*)
おいしいお水で、作るお酒e-420
もーホントに素敵です(´m`*)
会津に行く際は、必ず寄りたいと思います^^

ps。ミニーちゃんもご結婚なのですねヽ(☆д◎;)ノ
うわー!失礼致しました!
ホントにおめでとうございます~v-398
【2007/10/18 22:02】 URL | mayumi* #mi4u0YmM[ 編集]
v-66
娘さんお二人のご婚約おめでとうございますv-352
旅の続きも楽しみにしていたんですが、期待を超えた素敵な旅と出会い・・・ 幸せのお福分けをいただいた気分。
シフォンケーキも美味しそうだし、お酒のほうも・・・
会津って昔から行ってみたいんですが、ますます行ってみたくなります。
バイオリンの音って、アルファー波でしたっけ。。リラックスできる音なんですよね。
もっと旅の続きが読みたいです~v-421
【2007/10/18 22:52】 URL | カニー #mQop/nM.[ 編集]
e-365より、v-22キバっちへ
まぁ、キバっちも、会津若松にいらしたことあるのね?

今回の旅は、いろいろな意味で特別でした。
それでも、こんな楽しみ方が出来たのは、
年の功もあるかもね。うふっ。
【2007/10/18 22:54】 URL | キバっちへ #/Amn5WiM[ 編集]
e-365より、v-20yell姫へ
町は、かめこが子供の頃よりきれいになっていました。
“野口英世テーマパーク”のような通りもあったのよ。
会津が生んだ、偉人ですもの。

蔵でのコンサートは、演奏者との距離が、気持ちの上でも、とても近く感じました。
なんだか、友人の家に、知人の演奏を聴きに来たような気分だったの。
帰りに握手してくれた手が、厚みがあって、とても温かかったです。
お人柄も、伝わりやすい雰囲気だったと思うわ。すっかりファンになりました。
【2007/10/18 23:08】 URL | yell姫へ #/Amn5WiM[ 編集]
e-365より、v-518SATOKOさんへ
ただいま!
コンサートは、ワンドリンクつきで、もちろんお酒も選べるのよ。
もともと日本酒大好きなオットさまとの旅で、酒屋さんがメインだなんて、
もう、出来すぎ!

本当に幸せな旅でした。
SATOKOさん、お祝いありがとう。

p.s.その一角のお店って、Sかしら?
何回か通りがかりましたが、とても繁盛しているようでしたもの。
【2007/10/18 23:17】 URL | SATOKOさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
e-365より、e-277mayyum*ちゃんへ
ホームページ、見てくださったの?ありがとう。
この造り酒屋さんは、元々は、おいしい水を求めて、この地に来たんですって!
おばあちゃんちの井戸の水も、そんなおいしい水だったんだなぁ、ってうれしくなりました。

mayumi*ちゃんは、カクテル作る資格か何かお持ちでしたよね?
バトンの記事の、資格の項目には、書いてなかったけど。
お酒のこと、お詳しいんだろうなぁ。
【2007/10/18 23:53】 URL | mayumi*ちゃんへ #/Amn5WiM[ 編集]
e-365より、v-66カニーさんへ
カニーさん、お祝いありがとう。

ちょうどコンサートの日だったものですから、ラッキーでした。
それに、酒蔵だって、もし2日前に来ていたら、
道具を見るだけで、現物は、体験できなかったところでした。
12月半ばには、運がよければ、出来立てほやほやを試飲させてもらえるそうです。
シフォンケーキは、会津を発つ前に、もう1度食べておきたいと思うほど、好みでした。

この旅に関して、記事に書きたいことはたくさんあるけど、
「蔵」に しぼることにしたのよ。
【2007/10/19 00:10】 URL | カ二ーさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
i-282
娘さん、ほぼ同時期にご結婚が決まったなんて
なんて素敵なことでしょう!おめでとうございます。いいお手本のお父様とお母様(オットさまとかめこさんね)を身近で見てるから、きっと幸せな仲良し夫婦になるのでしょうねv-344

会津は私にとって、一度行ってみたい憧れの町のひとつです。益々行ってみたくなったなぁ!
そこでコンサートだなんて、素敵な体験なさったのですね?そういうのって、ずっとずっと心に残りますよねー。かめこさんが楽しい旅行できて、なんかすっごく嬉しい!

お酒のケーキ、私も他のお店ですが、食べたことあるのですが、大好きです。
【2007/10/19 10:59】 URL | ゼリー #JalddpaA[ 編集]
v-516建物すごいです。
できれば大きな写真で見たいです~。
シフォンケーキも、おいしいコーヒーも(食べてる自分を想像中)
その中でコンサートなんて贅沢ですねv-410

私は結婚してからもしばらくは市内で生活。
15年ほど暮らしていたからそれはそれは愛着が強くて、
しばらくは泣き暮らし(大げさ)ましたとさ(笑)
【2007/10/19 15:17】 URL | みつこ #mQop/nM.[ 編集]
e-365より、i-282ゼリーさんへ
ゼリーさん、お祝いありがとう。
デイジーの仕事についての夢は、彼と二人で、という形で叶えることになりました。
以前、それに向かってる、というようなことをお話したのは、
今の話(仕事を二人でということ)が、具体的にデイジーの夢としてえがけるようになったことを話したんです。

娘達は、二人とも、両親を手本とは思ってないのよ。
父親が妻に甘くて、あきれられてるもん。(のろけ?)

本当に、なんだか出来すぎの旅でした。
きっかけは、(お墓を守っている)伯母がホテルの優待券を譲ってくれたこと。
系列の中から自分で選べるようになっていて、
ブログでご報告してる箱根の旅も、そうだったの。
今回は、裏磐梯を選びました。
ヒットラーさんがそうなように、つるちゃんのお世話を労ってくれてるの。
感謝してます。
【2007/10/19 18:09】 URL | ゼリーさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
e-365より、v-516みつこさんへ
職業上の興味もおありね?写真、大きくしてみました。
期間限定。

嘉永蔵の側面は、上から塗ってきれいにしてるけど、かめこが子どもの頃のまま。
道には、両脇に幅が1メートル近い側溝(どぶ川?)があり、雪を捨てられました。
祖母の家の前で、弟が流されたことがあります。冬は流れが速いの!
今は、道路と一体化されていて気がつきにくいけど蓋がしてあって、所々格子状になっています。
(この写真の右側だけは、蓋がしてなくて、懐かしかった。)

蔵の垂れ幕には、「創業嘉永2年」。
酒林の下に、「酒林」の説明書があります。
その左の「末廣」の上に扇。
カフェの欄間と、側面から見える2階部分の和室の欄間の彫り物も扇です。
側面の木造の2階(と多分3階)部分は、道路側に廊下。(縁側みたいに)
2階の和室には、野口英世の書と、徳川慶喜の書が飾ってあります。

前記事のコメで伺った、フェリーで泣いた訳、わかったわ。
長崎から船に乗って嫁入りした、という意味ではなかったのね。
【2007/10/19 23:54】 URL | みつこさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
v-516
歴史があって興味深いです。
特に末廣。不思議な飾り屋根と横張りの壁。
それに木造三階建ての蔵。窓が掃き出しっぽいし。面白いです。
大きくして下さってありがとうございます。

子供が小さいときに嫁としての仕事が加わったのですが、
それなりに面白くまた忙しくもあり、あっという間に月日が過ぎ去っていきました。
【2007/10/20 08:42】 URL | みつこ #tHX44QXM[ 編集]
e-365より、v-516みつこさんへ
末廣のことだとは思ったのですが、ついでに。。。
木造3階建ては、土蔵造りではないから、蔵とは呼ばないと思います。
実際に、かめこが縁側みたいと感じたように、
外から見たら、雨戸袋があるのね。
2階3階の道に面しての廊下は、掃き出し窓だということね。

おしんちゃんだったんだよね~。
【2007/10/20 10:45】 URL | みつこさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
v-254 すべて必然なんだろうなぁ・・・(*ノωノ)
かめちゃんの墓参りと 今回のコンサート。
本当にご先祖様が喜んでくださってるんだと手に取るように伝わってきます
【2007/10/20 12:59】 URL | 海空ママ #n5wo/zCo[ 編集]
e-365より、v-254海空ママさんへ
それも、つるちゃんが、こうして穏やかに暮らしていてくれるからこそだよね。

その演奏者の天満さんは、かめこの父の出身地のゆかりの人でもあったんです。
全てつるちゃんがらみの旅行に、e-400父の存在が感じられて嬉しかったです。
お空から、仲間に加わりたかったのかな?
【2007/10/20 16:30】 URL | 海空ママさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
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かめこ

Author:かめこ
つるちゃんは、症状が出てから12年。
現在81歳。要介護5です。
家族は、つるちゃん・かめこ・かめこの夫
孫ミニーとデイジーは共に結婚して別居。
かめこは、乳がん手術を体験しています。
体力は無いけど、命の重さと自由の尊さを
知ってる人だと思います。

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