つるちゃんとかめこ
重い認知症になったつるちゃんは、娘のかめこを「お母さん」と呼びます。 かめこの愛と工夫に満ちたケアが、きょうも、つるちゃんの心に届きます。
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徘徊:ヘルパーの4時間
「徘徊」 について、
先日、2004年の再在宅1年目から来てもらっている、
ヘルパーさん3人に、別々に話を聞いてみた。
3人のうち、ひとりは、4月の再在宅開始から、ふたりは9月から。
当時のサービス時間は、
午後の2時から6時までの4時間で、入浴介助を含む。



以下は、
3年前、2004年の4月から12月までについての話です。


先日、それぞれのヘルパーさんに、まず尋ねたことは、
4時間の「徘徊」の回数、わかる?

この場合の「徘徊」 と言うのは、外限定。
つるちゃんが、自分から外に出たものをいい、
歩き回って、自分では家に帰らないものを言う。



ヘルパーさん達3人は、数なんか聞かれて、とても困ったようだったが、
3人とも、それぞれ、4時間で5回を下らない、とのことだった。



つるちゃんは、一日中、
食べてる間と眠っている間とお風呂とかトイレとかの時間以外、
家の中を歩き回る。
エンドレスで。
何かに憑かれたように、
赤い靴を履いて踊り続ける女の子のように、歩き回る。



ヘルパーさんは、
つるちゃんが歩き回るのに、全部付いて廻り、
つるちゃんが廊下から、の玄関の方に曲がろうとする前に、
さりげなくのリビングに誘導する。
そして、つるちゃんに、自分の椅子に座りましょうか、と、勧める。

たいていは、つるちゃんは無視して歩き続ける。
疲れて、自分から座ることはない。
うまく座ってもらっても、
次に立つ時、
つるちゃんは、立った瞬間、外に出ようと玄関を目指す。

リビングに誘導するのに失敗して(笑)、つるちゃんが玄関に出たら、
止めずに、外出に付き添う。

ちなみに逆周りで歩くと、
リビングから、真っ直ぐ玄関に突進してしまうことが多い。



こんな感じで、外に出た数が、
4時間で最低5回だった、と言うのだ。



外に出たつるちゃんは、どこまでも歩き続ける。
何かに憑かれたように。
赤い靴を履いて踊り続ける女の子のように。 

かめこには、
すっきりした顔つきで帰ってきた、【初めての徘徊】 とは、
全く別物としか、思えなかった。



 雨の日には、合羽を3枚用意した。
つるちゃんは、濡れた合羽は着てくれないので、
外から帰ってきたら、拭いて玄関に掛けておく。
1枚や2枚では、乾く前に(というより濡れすぎたまま)、
また出ることになってしまうから、3枚。



外に出たら、ヘルパーさんは、
しばらくは、つるちゃんに思い通りに歩いてもらい、
適当なところで、それ以上遠くへ行かないように、さりげなく誘導して、
つるちゃんに角を曲がってもらう。
そして、家を目指して、全てさりげなく、うまく誘導する。
(安全の為に)手を繋ぎ、つるちゃんの好きな、歌を歌いながら。



1キロ近いでしょうか?
と、3人とも、言っていた。

1度1キロ近く歩いたら、
2度目からは、短めに、と、思うのですが、
結局、ごまかせなくって、かなり歩かれてしまいます。



ヘルパーさんの居てくれる時間帯より、その後の1時間の方が、
(1時間当たりの回数は)たくさん外に出てる、って、
わかってもらえる?

       と、かめこが尋ねたら。

夕方は、落ち着きませんものね。そうだと思っていました。       
       3人とも、異口同音の答えだった。

もちろん、他の時間帯も、つるちゃんは外に出続ける。




つるちゃんの自由を尊重する。
徘徊は止めたくない。

だけど、
右膝が腫れすぎて、
(6月5日に整形外科に受診し、改めて、変形性膝関節症と診断される)
将来歩けなくなってしまうようなことに繋がるのが、心配なので、
いくらでも歩いてもらっていい、ということではないです。
不眠だからといって、
疲れたら眠れるだろうと、たくさん歩かせるのも、考え違い。
つるちゃんの場合は、身体がどんなに疲れても、
神経は興奮してしまうようなので、
たくさん歩くことが、安眠に繋がることはないです。



かめこは、
ヘルパー会社にもヘルパーさん達にも、そう伝えていた。
 


続く

参考記事:「初めての徘徊:理解編」 
    http://turukameko.blog44.fc2.com/blog-entry-364.html
関連記事:「徘徊:再同居に向けての方針と対策」     
    http://turukameko.blog44.fc2.com/blog-entry-552.html

[テーマ:認知症の介護 | ジャンル:福祉・ボランティア]

【2007/09/13 19:40】 | 徘徊:様子と対応 | トラックバック(0) | コメント(14) |
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コメント
v-274本当に難しいですね。
歩けなくなるのも大変だし・・・
何もかも解ってるかめこさんだからつるちゃんは、しあわせだと思います。
やはり身体が元気でいてくれると嬉しいですものね。
【2007/09/13 23:20】 URL | mamaru #9ngaR462[ 編集]
i-281momiji1021

興味深く、拝見させて頂きました。
そうですか。
そうだったんですね。
徘徊と一言で簡単に語れるものではありませんね。

変形性膝関節症は無理をし続けると、歩けなくなるのが早まりますよね。
1週間に2回も水を抜いたことがあるとお聞きしました。
その後、どのようにして、つるちゃんは
徘徊と変形性膝関節症を克服されたのでしょうか。

続きを楽しみにしています。

ゲボゲボだったつるちゃん。
出かける前から気持ちが悪かったのでしょうか。
それとも、お出かけのストレスから気分が悪くなったのでしょうか。

ジージを看ていた時、感じたことがあります。
高齢者は心と体がとてもデリケートになっちゃうんだなぁ・・・と。
私達は、寝るとか食べるとかいろいろとストレス発散の方法はあるけれど、ジージは些細なことがすぐに体の異常につながりました。
だから、歯のない口で「あはぁ~」と可愛く笑ってくれる時、とっても嬉しくて、一緒に笑えました。
でも、一日の大半は、苦しそうで、悲しそうな顔をしていたジージです。
【2007/09/14 09:08】 URL | momiji1021 #-[ 編集]
i-280キョウタン
歩くことにメリットデメリットがあるんてせすねi-238
私は歩いてくれれば足腰が丈夫になる・疲れてグッスリ寝てくれると思っていたから参考になりましたi-179
【2007/09/14 10:18】 URL | キョウタン #-[ 編集]
e-365より、v-274mamaruさんへ
徘徊に付き添っていると、お会いするほとんどの方が、歩けて元気で良い、という反応をされます。
歩きすぎるのも、この時期のつるちゃんにとっては、辛いことに思えるのですが、
なかなか理解してはいただけませんね。
とは言っても、究極の選択を迫られれば、動ける方が、つるちゃんにとって、良いに決まっています。
どうぞ、いつまでも歩いていられますように。
【2007/09/14 15:12】 URL | mamaruさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
v-516近所のおばさんが、時々徘徊してます。
この間は夜中2時頃から出て行かれたらしく、朝6時前に「**さんがいません。見かけた方はご連絡ください。」と放送がありました。
その直後に発見されてみんな安心したのですが・・
以前川に落ちて亡くなった方もいるので、地域全体が緊張しました。
徘徊は家族の神経もすり減らしますね。
【2007/09/14 15:30】 URL | みつこ #mQop/nM.[ 編集]
e-365より、i-281momiji1021さんへ
先日のゲボゲボ(!)には、思い当たるフシが何もないの。
もちろん、お泊まりにストレスがない訳はないけど、今回限りのことなら、心配ないと思っています。
ご心配ありがとう。

この年は、笑顔が全くありませんでした。ただの1度も。
だから、今の笑顔や落ち着いている様子には、よくぞここまで、と思えるのよ。

「徘徊」は、家の中のものは、今年の春になり、とても少なくなりました。
落ち着いたからだと思います。
外へは、記事の年の12月に、大たい骨を骨折したことが、皮肉にも、功を奏して?しまったようで、その後は、急に減っていきました。

変形性膝関節症については、週に2回60ccずつ水を抜いていた時期は、
家(小さな施設)から1歩も出ていなくて、
この記事の時期は、アレだけ歩いていても、水を抜くには至りませんでした。
どうしてでしょうね。

つるちゃんが椅子に座るや否や、椅子を置いて足を上げるようにした、とか、
かぶれないことを幸い、シップを貼り続ける、とか、
ベッドにする、風呂の湯船に椅子を入れる、トイレや風呂場に手すりをつける、
(特に手すりは、必要となるずっと前につけました。
膝に負担がかからないようにする目的で。
家中でのつるちゃんの動きを点検して、何があればいいか、考えました。)
整形外科では、リハビリ体操を(座って足をモモと平行に上げる)を教わりましたが、少しやってみたけど・・・無理。
家では、スタッフ一同、いつも膝の腫れ具合を気にしてましたね。
v-480先生も、現在も(2週間に1度の診察時に)欠かさず確認されます。
【2007/09/14 15:44】 URL | momiji1021さんへ #/Amn5WiM[ 編集]
e-365より、i-280キョウタンへ
高齢者は、年齢的に、歩きすぎると膝に負担がかかりやすいのだと思います。
でも、ストレッチを充分するとか、計画的に歩いて、デメリットを少なくする工夫も出来るのではないかしら?
つるちゃんの場合は、認知症の精神症状が激しかったので、疲れても不眠になっていた、ということなの。
この「徘徊」は、「歩くこと」の中では、とても特殊な例だと思います。
また、「徘徊」として見ても、これほど日に何回も出てしまうのは、少ない例だと思います。
【2007/09/14 15:59】 URL | キョウタンへ #/Amn5WiM[ 編集]
e-365よりv-516みつこさんへ
次の記事に書くのですが、
このように、私達は、常に外に出ようとするつるちゃんに付き添い続けました。
付き添えなかったのが、以前記事にした、警察に通報した数件というわけです。

認知症ラボの情報によれば、
都内では、一日に100人が行方不明になったとの届出が、されますが、
警察が探して見つけ出す、というのは難しい(無理)とのことです。
「認知症の人と家族の会」発行の冊子によれば、
「徘徊SOSネットワーク」なる、徘徊した人を探し出すシステムが、全国各地で組織されつつあるそうですが、
かめこが、住んでる市役所に話を聴いたところ、
まだ都内では、ないそうです。
その際、災害用の放送で、行方不明者を探すことも尋ねましたが、
うちの市では、やってないそうです。
地域ぐるみで、お年寄りを見守る、みつこさんのお話、羨ましいわ。
プライバシーの問題で、難しいのだろうとは思うけど。

ただ、既成の探すシステムがないなら、
自分でできる限り多くの人に助けを求めればいい、と考えて実行しました。

かめこは、例えば、つるちゃんが一瞬のスキに居なくなって、歩くうち交通事故に遭う、などということもありえることだと思いながら、家に居てもらいました。
何があっても、家で暮すことを選んだことを、後悔しない、と心に決めていました。
【2007/09/14 16:22】 URL | みつこさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
v-22です。
徘徊かぁ。。。
すり足でも 徘徊ってするのかなv-361
返ってすり足の方が気付きやすいかなv-361
ババ様はすり足。。。ジジ様はヨタヨタ。。。。W
まだ 徘徊ではありませんが、足元が危なくなってきているのは確かです。
【2007/09/14 17:19】 URL | キバっち #-[ 編集]
e-365より、v-22キバっちへ
認知症の精神症状としての「徘徊」 よ。
それに、たとえ認知症になられた人でも、「徘徊」するとは限らないです。
すり足かどうか、とは、関係ないと思うけど。。。
わからないです。

ちなみに、つるちゃんの「徘徊」でかめこが一番大変だったのは、
疲れすぎて、とても不安定な歩き方になっても、歩き続けたことです。
目が離せない、のではなくて、手が離せない。
ピッタリついていなくては危険なの。すごく緊張しました。
【2007/09/14 17:34】 URL | キバっちへ #/Amn5WiM[ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2007/09/14 23:17】 | #[ 編集]
e-365より、ないしょさんへ
お返事遅くなりました。
季節の変わり目が要注意だと言うのは、よく言われますよね。
特に春先具合の悪くなる方が多いでしょうか?
でも、つるちゃんの場合は、そういうのは、少ない方だと思います。
最近では、頭が垂れて食事介助が必要になったのは、5月でしたし。
この10年の間には、3月に、突然急激に悪化したと言うのも2回ありますが、
どちらも理由が思い当たります。

思い切って言いますね。
私は、つるちゃんが、小さな施設で、いい状態だと施設側に思われていた時期に、
実は、本来の混乱している状態を吐き出せないでいたのだろう、
ということを思い出しています。
賢いお父様が、この1ヵ月半、デイでも家でも、周りの様子を見ていらしたように、思えてしまうの。
お父様にとって、今の状態の方が、自然なことなのではないかと、思ってしまうの。
【2007/09/15 18:28】 URL | ないしょさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2007/09/16 11:04】 | #[ 編集]
e-365より、ないしょさんへ
介護するご家族の多くが、
お身内と、意見が合わないとか理解してもらえないとか、ひどい言われ方をする、
というを経験されているんだと思う。
そういう悩みって、介護そのものより、もっと、表に出しにくのでしょうね。
私にも、初めの頃はありました。

お父様は、それぞれの人にとって、かけがえのない家族なのよね。
だからこそ、言葉に出るのよね。
ないしょさんは、そういうこと、全部わかっていらっしゃる。
そして、お父様がよく見えていらして、今のご自分に出来ることを、されていると思います。
全然最低なんかじゃなくて、それで良いんじゃない?
余裕ない自分も自分だよ。
(って、自分に言い聞かせる、今のかめこなのです。)
【2007/09/16 12:30】 URL | ないしょさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
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かめこ

Author:かめこ
つるちゃんは、症状が出てから12年。
現在81歳。要介護5です。
家族は、つるちゃん・かめこ・かめこの夫
孫ミニーとデイジーは共に結婚して別居。
かめこは、乳がん手術を体験しています。
体力は無いけど、命の重さと自由の尊さを
知ってる人だと思います。

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