つるちゃんとかめこ
重い認知症になったつるちゃんは、娘のかめこを「お母さん」と呼びます。 かめこの愛と工夫に満ちたケアが、きょうも、つるちゃんの心に届きます。
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乗り越えるということ
あれから、
かめこが、父の名前を言うと、

つるちゃんは、ヒーって、一声泣く。
そうだ、死んだんだ、って、想って 泣く。



かめこには、
つるちゃんが、泣く度に、

なんだか、父が、側に来て、
あの、優しい眼差しで、つるちゃんを見つめてる気がする。

 (思い出しちゃった。
  昔、紅顔の美少年って、呼ばれてた、睫毛が長くて二重の、大きな瞳を。)



そして、
つるちゃんも、そんな風に感じてるんじゃないか、と思う。


つるちゃんの泣き方に、

今、絶望の色は無い。




つるちゃんは、思い切り泣けるようになった時から、
悲しいことは、悲しい、って涙することができる自分を、手に入れた。

               (昔は、我慢しすぎる人だった。)
夫に愛された自分を、心の中に取り戻してる。

苦しいとか、悲しいとか、嬉しいとか、楽しいとか、
いろんな現実を抱えながら、生きている。


つるちゃんは、6年の時を経て、つるちゃんとして、生きている。



これが、

乗り越える、ということなんじゃない?


                       竹の子
人が、何かを乗り越える為に不可欠なものって、なんだろう。



つるちゃんについて言えば、
かめこの結論は、(これは、変わるかもしれないけど、)


「本人の乗り越える力」 と 「時間」。


支える人の力なんて、
補助的なものではないかと、今では、思っている。




今からちょうど3年前、
とても激しい暴力行為のあった頃。
つるちゃんは、相手によって、暴力の出し方を加減してた。
あんな、訳わかんないみたいになってる最中に、
本能で?相手の資質や力量を見抜いてた。
力のなさそうな相手といる時には、暴力行為を出さなかった。

そして、信頼に足る相手といる時ならば、
自分は、暴力を抑える必要がなく、つまり、自分の苦しみをぶっつけられて、
やがては、この状況を乗り越えられる、と知ってたみたいだった。


そして、見事乗り越えた。




その時、かめこは、確信したね!


この人には、自分で乗り越える力があるって。

誰に手助けを求めれば、いいか、
     
       つまり、乗り越え方も、分かるんだって。




つるちゃんは、
夫の死を乗り越える為に、自分に必要なものも、

知ってた。



たくさんの月日がかかる。

自分で、大丈夫って思えるまで、思い出しちゃいけない。


そのあとのタイミングは、
かめこが、気付いてくれる。


多分、そこまで、分かってた、気がする。




かめこのお母さんという人は、

自分のことを、良く知ってる人なんです。


いつだって、

ただ、受身でお世話されてる人じゃないんです。



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関連記事
「介護続行の判断」 つるちゃんは、暴力行為にも相手を選んでいた。
http://turukameko.blog44.fc2.com/blog-entry-112.html

「夫の存在を消した日」
http://turukameko.blog44.fc2.com/blog-entry-472.html
「夫の死を知る日」
http://turukameko.blog44.fc2.com/blog-entry-473.html
「夫は今、胸の中に」
http://turukameko.blog44.fc2.com/blog-entry-474.html
【2007/04/07 23:55】 | つるちゃんからの贈り物 | トラックバック(0) | コメント(12) |
<<てるちゃん、退院します | ホーム | 夫は今、胸の中に>>
コメント
i-281momiji1021

つるちゃんは自分の力で乗り越えたんだと思う。

誰だって、乗り越える時は、「自分」でなきゃいけない。
人に頼っていては決して乗り越えたことにはならない。
だから・・・苦しいから時間がかかる。
苦しい時に誰か頼れる人がいれば、その人に甘え、わがままを言うかもしれない。

私だったら、何かを乗り越える時、そうします。

本当に大切な人を失う悲しみは、その人にしかわからない。
簡単に力になるよ・・とか言う人は信じられない。
本当に思っていてくれる人は、厳しく、そして、ずっと見ていてくれる。
そして本当に、手を差し伸べるべき時が来た時に、優しく手を差し伸べてくれる。

私はそう思っています。
【2007/04/08 00:32】 URL | momiji1021 #-[ 編集]
e-365より、i-281momiji1021さんへ
3度読み返しました。
簡潔にまとまってて、分かりやすいわ。 (私の記事は、くどい。)
私も、同感です。

認知症を持っている人が、何かを乗り越える為には、
厳しい条件が、増えることになると思います。
それでも、つるちゃんみたいに、乗り越える力を持っている人は、少なくないと思いたいです。
【2007/04/08 01:00】 URL | momiji1021さんへ #/Amn5WiM[ 編集]
v-516私は「夫は今、胸の中に」の記事を読んで、
「あ~つるちゃんは乗り越えたんだ。前進したんだ。」と思いました。
心から泣けるってそういうことだと。。。
今日の記事は母への対応も含め私自身への課題です。
【2007/04/08 09:34】 URL | みつこ #mQop/nM.[ 編集]
e-365より、v-516みつこさんへ
そうなのよ。
「夫は今、・・・」の記事で、乗り越えたことを伝えたつもりです。
この記事は、ですから、続編というわけではなくて、
せっかくだから、自分でも、 もっと踏み込んで考えてみたいと思って、書きました。
エンジの「やっと」は、泣き続けていた時からを含みます。
記事一部、加筆しておきました。
【2007/04/08 11:12】 URL | みつこさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
v-22です。
v-378ちゃん 頑張ったね~v-363v-424
やっぱりe-365さんの『お母さん』だわv-344
時間って 大切だねv-364
【2007/04/08 19:02】 URL | キバっち #-[ 編集]
v-221

>私は、いつも分かった風にしているし、はっきり反論してしまうことが多いので、
>疑問に感じられることがあっても、コメントしにくいのではと、案じていました。

そのようには思っていません。
記事を上げて頂き、ありがとうございました。
【2007/04/08 20:47】 URL | ひろや #Y4ecaAXY[ 編集]
e-365より、v-22キバっちへ
うん、つるちゃんは、とても頑張りました。

時間があってもどうにもならないこともあるけど、
つるちゃんの場合は、時間も必要だったのだと思います。
【2007/04/08 23:31】 URL | キバっちへ #/Amn5WiM[ 編集]
e-365より、v-221ひろやさんへ
つるちゃんことを心配してくださって、ありがとうございました。

写真を見ても夫だと否定してたことを、
知らなくて幸せだとは、かめこには思えませんでした。
やはり、亡くなったと知ってからの方が、自然なつるちゃんだと思います。
それから、これまで、かめこも、父を思うことを遠慮してた気がします。
今は、なんだか、父を近くに感じるようになりました。
【2007/04/08 23:42】 URL | ひろやさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
i-282
つるちゃん、6年かかって乗り越えたのか・・。
ウチのハハもね、倒れる直前にやった、父の七回忌の時に「ずっと悲しいとは思っていたけど、でもまだ亡くなった実感なかった。今回の法事で『ああ、父さんは本当に死んでしまったんだなー』って思って、初めて悲しくて涙が止まらなかった」って、友達に話していたそうです。
つるちゃんにハハが重なりました。

ハハも今、自分の障害を乗り越えてる最中。
乗り越える力、持ってる人だと信じています。

ああ、ちょっと涙・・・。
【2007/04/09 14:45】 URL | ゼリー #JalddpaA[ 編集]
乗り越える。と言うのではないのですが、つやちゃんは受け入れたのだと感じる事があります。

だんだん変になって行く自分を。10年以上苦しんだ事を。今は笑顔で受け入れているのだろうなと。。。

つるちゃんとつやちゃん。本当に対照的だと思います。でも、認知症になっても、その人本来持っている強さと言うのは失われていない。そんな気がします。
【2007/04/09 22:16】 URL | あしたがあるさ #-[ 編集]
e-365より、i-282ゼリーさんへ
てるちゃん(母)はね、悲しいって思ったのは、1周期過ぎてからで、初めて涙が出た。って言ってました。
それまでは、悲しいとか感じなかったって。
それ、すごく分かるなぁ、と思ってたのよ。

ママンのお話伺って、
もしかして、つるちゃんには、同じことが派手に起きていただけかもしれない、と感じています。
認知症の人とって、それは正直だから。

夢の中では走ってて、目が覚める度現実、だったりするんだろうな。
乗り越えたいのは、不自由になったことそのものではなくて、
そのことを悲しんだりする自分なんだと、かめこは思います。

イカス!ママンを介助する生活。。。なんて、思ってしまった。
【2007/04/09 23:40】 URL | ゼリーさんへ #u6i4c2k.[ 編集]
e-365より、v-212あしたがあるささんへ
お話、静かな気持ちで、そうなんだね、と、感じました。

つやちゃんは、たくさんのご苦労を経験されてきた方なのでしょうね。
特に、お仕事がうまくいかなくて悩まれたお話伺って、
今の笑顔が、とてもありがたく思えます。
人生の中で、苦しいこと辛いことが多かった人ほど、“楽”もとびきりのものを手に入れられるのだろうな、とも思います。
つやちゃんが、今、笑顔でいられるときが多くて、本当に良かったです。
【2007/04/10 18:03】 URL | あしたがあるささんへ #/Amn5WiM[ 編集]
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プロフィール

かめこ

Author:かめこ
つるちゃんは、症状が出てから12年。
現在81歳。要介護5です。
家族は、つるちゃん・かめこ・かめこの夫
孫ミニーとデイジーは共に結婚して別居。
かめこは、乳がん手術を体験しています。
体力は無いけど、命の重さと自由の尊さを
知ってる人だと思います。

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