つるちゃんとかめこ
重い認知症になったつるちゃんは、娘のかめこを「お母さん」と呼びます。 かめこの愛と工夫に満ちたケアが、きょうも、つるちゃんの心に届きます。
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初めての徘徊:動転編
今回のショートステイの間には、
つるちゃんが前にしていた徘徊について、お話したいと思います。


mayumi*作


2002年冬。
つるちゃんが、小さい施設にいる間の出来事だ。

その日、かめこは、身体的な面で、1度、つるちゃんをきちんと検査しておこうと、
朝から、自宅近くの総合病院へ連れて行った。 


『母は、痴ほうがあるのと、左耳が聞こえませんので、気をつけてあげてください。』
つるちゃんを看護師さんにお願いして、
かめこは、検査室の集まっている廊下が見渡せる、ソファーに腰掛けた。
そのソファーからは、病院の玄関への通路も見通せる。

時計は、もう
10時半くらいか。。。
まぁ、午前中には終わるだろう。
小さい施設のお昼ごはんは、いつも1時近いから、
会計で待たされても、余裕で帰れるな。

そう思っていたのに、
12時を過ぎても、検査が終わらない。

12時20分もうタイムリミット。
施設に電話して、お昼ご飯に遅れるから、取っておいて、と電話した。
病院の玄関への通路にある公衆電話からは、検査室の一角が見えない。
検査室からつるちゃんが戻ってくるのが、わからないじゃん。
話してる間に、つるちゃんが戻ってきたら、迷子になっちゃう。
ドキドキした。
だいたい、つるちゃんは、ここに かめこと二人で来たことは、覚えていないだろう。
戻ってきた時、かめこがいなくても、探したりはしてくれないはず。

電話を終えて、
急いでソファーに戻り、また、検査室の方向を見つめる。



1時。
いくらなんでも遅い。
やっぱり、さっき電話してた時に、戻ってきたのか。
だから、ソファーを離れたくなかったんだ。

一番手前の検査室の窓口に、声をかけた。


『可愛ですが、母はまだでしょうか?』
中から、人が出てきて、別の部屋に聞きに行ってくれた。
そこから、看護師さんが来てくれて、言った。


『可愛さんでしたら、もうとっくに全部終わって、お戻りになりましたよ。』
『そちらへ、いらしたでしょう?』


しまった、やっぱり、電話してた時、入れ違いだったんだ。



かめこは、その時まだ、知らなかった。
まったく想像もしてなかった。


つるちゃんは、実は、
かめこのいた、検査室の入り口付近には、戻って無かった。

11時くらいには全部の検査を終えて、
病院の裏口から、外へ出て行ってしまっていた。 




病院の職員さん達が、トイレや、空いてる部屋や、
それから、他の階も、
病院中をくまなく探してくれた。
どこにもいない。
検査室の外れに、病院の職員用の裏口があった。
つるちゃんは、そこから、出て行った、ということになった。



それって、「徘徊」 っていうこと 


だから、私が、母には痴ほうがあるから、気をつけて、って、言ったじゃない。
どうして、ちゃんと見ていてくれなかったの。
検査が終わった時、
私のところに、どうして、母を連れてきてくれなかったんですか?



つるちゃんが検査を終えた時に、付き添ってくれていた、看護師さんを、
かめこは、責め立てた。

自分だって、つるちゃんが徘徊するかもなんて、
これっぽっちも、予想してなかったのに。

その若くてかわいい看護師さんは、

『すみません。』 を繰り返し、泣き出だしてしまった。



12月半ばの良く晴れた日だった。
つるちゃんの暖かいハーフコートは、かめこの手元にあった。
そして、
つるちゃんは、どこかへ行ったきり、
その日のうちには、とうとう見つからなかった。




続きは、「初めての徘徊:心配編」
http://turukameko.blog44.fc2.com/blog-entry-363.html

なお、かめこの考える、つるちゃんの場合の「徘徊の原因」 は、
http://turukameko.blog44.fc2.com/blog-entry-225.htmlに書きました。

[テーマ:認知症を介護する家族の悩み | ジャンル:福祉・ボランティア]

【2006/11/28 19:13】 | 徘徊:様子と対応 | トラックバック(0) | コメント(22) |
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コメント
v-22です。
[壁]゚д゚)ドキドキドンv-399
v-378ちゃん どこに行っちゃったのv-361
早く 後編で安心させて下さいなv-344

v-305さまとのv-434旅行楽しんで来てね~v-344
【2006/11/28 19:48】 URL | キバっち #-[ 編集]
v-375
オロオロヾ( ̄Å ̄;)))(((; ̄Å ̄)ノオロオロ・・・

つるちゃ~~~~んe-330e-330 ドキドキドキドキ・・・・
【2006/11/28 21:16】 URL | ウルル #L1ch7n1I[ 編集]
e-365より、v-22キバっちへ
つるちゃんは、その日は、とうとう見つかりませんでした。
あ、でも、怪我したり具合悪くなったりとかは、ないですよ。
安心してね。v-392
【2006/11/28 22:26】 URL | キバっちへ #/Amn5WiM[ 編集]
e-365より、v-375ウルルさんへ
つるちゃんは、時間はかかったけど、元気に帰ってきましたよ。

ねぇ、ウルルさん、
その看護師さんは、全然悪くないの。
あとで、自分の言ったことに気がついたのですが、
次に病院に行ったときには、いなくて、私は、その人に謝ってないはずです。
今はもう、顔も思い出せませんが、
あの時の自分を思い出すと、今でも恥ずかしいです。
【2006/11/28 22:46】 URL | ウルルさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
e-68わ~!つるちゃんはどこへ~!
そのときのかめこさんきっと凄く心配だったでしょうね。
看護婦さん責めたくなる気持ちもわかります。
それを恥ずかしいと言っている今のかめこさんも立派ですよぉ!成長したってことかな?
旅行ですか?楽しんできてくださいね~♪
【2006/11/28 23:09】 URL | tomozo #-[ 編集]
e-365より、e-68tomozoさんへ
かめこがいなくなったことに気がついた頃、
つるちゃんは、黙々と歩いていたはずだよ。

その看護師さんとは、ふたりで外のコンビニまで探しに行きました。
その時は、もう責める気持ちは無かったんだけど、
謝ることまでは、頭が廻りませんでした。
成長はしたかもしれないけど、悔いは残ります。
【2006/11/28 23:17】 URL | tomozoさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
e-412ですよ
お久しぶりです。
お元気ですか?

早く後半が知りたいです。
今つるちゃんがかめこさんのところにいるということは大丈夫なんどは思いますが
ドキドキです。

早く帰ってきてくださーーーい
【2006/11/28 23:18】 URL | リルアンジュ #-[ 編集]
e-365より、e-412リルアンジュさんへ
こちらこそ、お久しぶりです。

怪我とかもしないで、元気に帰って来ましたよ。
でも、なかなか見つからないもんなんだよぉ。
【2006/11/28 23:26】 URL | リルアンジュさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
v-266それは心配でしたでしょうね~
でも、病院に任せてしまったかめこさんのミスです。
つるちゃんを受け取った人が誰であれ、すぐに担当から次の担当へと回されてしまいますから、あとは見た目だけで普通に判断してしまいます。

母は歩行障害があったのでいつもの開業医以外の病院に行く時は全工程をず~っと付き添いました。
病院側は「あとはしますから」と言われても、「息子として付き添う権利と義務がある」と断固自分の主張を押し通しました。

で、そのあとはどうなりました??
【2006/11/29 06:21】 URL | コロコロこころ #-[ 編集]
e-365より、v-266コロコロこころさんへ
かめこは、この時、とても動転してしまって、病院側の責任を追及してしまいましたが、
一瞬のことで、直ぐに、
自分の人間が出来てなかったと、とても悔いています。
『家族はお待ち下さい。』 との一言を、鵜呑みにしてしまったことも、反省しています。

認知症の人というのは、まったく思いもよらないことを、突然、しでかすことがあります。
認知症の人は徘徊することがある、と、知識では知っていたとしても、
それが目の前で起こるなんて、想像できません。
誰もが、ほんとうにビックリして、パニックに陥ると思います。

そんな時、私は、家族達には、少しでも、自分が疲れないでほしいと願います。
その、突然起こった出来事は、これからずっと続くことです。
試行錯誤はあるでしょうが、すこしでも冷静になって、落ち着いた対応がとれるようになってほしいです。

それには、自分を責めないこと。
自分を責めると、そこで現実にどうしたら良いか考える、思考が止まります。
徘徊だけでなく、どんな場合でも同じです。
何があろうと、初めからうまく対応が出来る人など、ほとんどいません。

私は、もし、他の人が、同じことをしたら、
『誰のミスでもないですよ。』 と、言いたいです。
別に慰める、とかではなく、ホントにそうだと、今は、思っています。

そして、周囲の人にお願いしたいのは、
『あなたが、ちゃんと見てなかったからだ。』 なんて、
絶対に言わないでほしいのです。

後編は、12月に入ってからになりそうです。
【2006/11/29 07:32】 URL | コロコロこころさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
今は元気なつるちゃんがいるとわかってても読んでるとドキドキする。
ホント想像できない事ってよくおこります。そのつどべんきょうですが・・・
【2006/11/29 10:22】 URL | 里美 #-[ 編集]
v-20です
ご無沙汰です。
まずは私信。
父の手術、無事に終わりました。
もちろん成功です。
ご心配いただき、ありがとうございました。

今頃、オットさまと一緒に楽しい旅行の真っ最中でしょうか。
目イッパイ楽しんできてね。
【2006/11/29 15:31】 URL | yell #rI2kGhSA[ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2006/11/29 23:16】 | #[ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2006/11/30 13:39】 | #[ 編集]
e-365より、e-196里美さんへ
子ども育てても、仕事してても、普通に生きてても、
想像もしてなかった出来事って、何かしらあるよね。
その時に、どれだけ平常心でいられるか、何だと思うけど・・・
難しいです。里美さんのおっしゃるとおり、一生勉強だね。
【2006/11/30 19:37】 URL | 里美さんへ #/Amn5WiM[ 編集]
v-266それは失礼しました。
でも責任という言葉ではなくミスと言う軽く言った僕の意図も汲んで下さい。
母の歩行障害は障害のために歩行に支障があるのではなく
部位によって激痛が走り、そのために起こる歩行障害でしたから
不慣れな人間が触ることをとても嫌がりました。
それでそうならないように僕が付いて行って介護をしたんです。
【2006/11/30 21:40】 URL | コロコロこころ #-[ 編集]
e-365より、v-20yell姫へ
お父様の手術、完璧大成功で、良かったですね。
そちらにも書きましたが、
人の生きる力というものの素晴らしさを、改めて教えていただきました。
私も、頑張るね。

コメントいただいた頃は、芦ノ湖で、双胴船の甲板の上でした。
なんと、ここでも貸切状態でした。
すれ違った船の甲板にも二人しかいなくて、
物好き同士で、手を振り合いました。
【2006/11/30 22:52】 URL | yell姫へ #/Amn5WiM[ 編集]
e-365より、v-266コロコロこころさんへ
それは、お辛いご事情でしたね。お察しします。
見た目では、わかっていただけませんものね。
コロコロこころさんが、いつもお傍にいらして、
お母様は、どれほど心強かっただろうと、心から思います。
【2006/11/30 23:16】 URL | コロコロこころさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
e-365より、動物のないしょさんへ
よそのブログ拝見して、えー?って、ドキドキしてました。
これまでどうもありがとうございます。
また、覗いてやってくださいませね。
【2006/12/01 00:53】 URL | 動物のないしょさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
e-365より、楽しいないしょさんへ
かめこが、落ち込むと、いつも励ましてくれてたよね。
ここぞという時に来てくれて、
逆に、あえて、遠慮してくれた時もあったね。

あなたの思ってくれてるとおりの、かめこになれるように、
いつか、あなたが見に来てくれると思って、
頑張ることにするよ。
【2006/12/01 01:04】 URL | 楽しいないしょさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
ある工務店でのこと。
その工務店の奥さんがドッグランを経営していました。
ある日加工をしていると、工務店の新入社員の女の子が、「大工さん、犬がいますが、ドッグランの犬ですよね」
どうもそうらしい。
犬を二人で事務所に追い入れ、そのうちドッグランの従業員が来るだろうと、仕事に戻りました。
しかしその後誰かが事務所の戸を開けっ放しにしたらしく、犬は逃走。
犬がいなくなったことを従業員から聞いた奥さんは、新入社員の女の子を責めました。
この奥さん、いつもは冷静で道理のわかる人なのですが、
「人様から預かっている大事な犬」を逃がしてしまったことで動転したのか、
入ったばかりで、ドッグランどころか、工務店の仕事もよくわかっていない子を・・・
その子は小さくなって「申し訳ありません・・・」って。
あまり可哀そうだったので、
「責任があるとすれば、この子よりむしろ長くいる私の方です。
「この子が犬が逃げ出したのを知らせてくれたのに、
「事務所に追い込んだだけで、報告するよう言わなかったのですから」
本当は、彼女は誉められこそすれ、叱られる立場ではないと思ったのですが、
そこまでは言いませんでした。
三日後犬が無事保護されて、ほっとしたらしく彼女には優しく接していたようです。
奥さん、見つからなかったら、閉鎖を考えていたそうです。
どんな人も、動転すると思考停止状態になるもんですね。
【2006/12/01 03:41】 URL | syugyousou #l3W7yd.M[ 編集]
e-365より、i-38syugyousou さんへ
そう、アレはまさしく、思考停止状態でした。
いなくなったって、わかっても、徘徊だと思い及ばなかったし、
徘徊だってわかってからは、パニくっちゃった。
なまじ、見失わないように、すごくすごく気を使ってたのも、反動になっちゃったかも。

でもね、自分が人を責めてしまったという、この日の苦い経験は、
かめこを変えてくれたんです。
それは、2度目の徘徊の時に、自分で感じることが出来ました。
人は成長できるんだよ!
【2006/12/01 11:21】 URL | syugyyousou さんへ #/Amn5WiM[ 編集]
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プロフィール

かめこ

Author:かめこ
つるちゃんは、症状が出てから12年。
現在81歳。要介護5です。
家族は、つるちゃん・かめこ・かめこの夫
孫ミニーとデイジーは共に結婚して別居。
かめこは、乳がん手術を体験しています。
体力は無いけど、命の重さと自由の尊さを
知ってる人だと思います。

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