つるちゃんとかめこ
重い認知症になったつるちゃんは、娘のかめこを「お母さん」と呼びます。 かめこの愛と工夫に満ちたケアが、きょうも、つるちゃんの心に届きます。
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認知症:末期がんの痛みはあるか?
ずっと気になっていたことがあるので、思い切って書いてみます。


1年半以上前、
かめこはオットさまと「認知症の介護について」というような講演会に出席した。
講師は、在宅医療の経験が豊富な内科ドクター。


「認知症になっても、メリットがあります。
 それは、末期がんになっても、痛みを感じないことです」



かめこは、それがとても印象に残って、
次のつるちゃんのショートステイの時に、ドクターに確認してみた。 

当時、つるちゃんのショートステイ先は、認知症専門病院の「和やか病院」(仮)。
かめこが質問をしたのは、
和やか病院院長 Dr.お茶の水博士(仮)。
この時、診察室の中にはオットさまもいた。





「ああ、そのことについては、この病院でも今、課題になってることなんです」
と、は話し出された。

「認知症の人の中には、がん末期の痛みを感じない方もいます」

その一言は、確かにあった。
でも、「課題になっていること」というのは、
【認知症になっても痛みを感じる】 というのが前提としての課題だったのだ。



がん末期の患者さんの痛みを取り除くためには、
麻酔科医師によるペインコントロールが必要で、
病院に麻酔科医師を置くことが義務づけられているのだが、
うちに とてもそんな余裕はないので、
本当は
「がん末期の患者さんも受け入れたい」
というのが課題になっていて話し合っているが、
受け入れられずにいる。


というのが、その当時の「和やか病院」の実情だという。


それで、かめこが、
「私は講演会で、在宅医療の経験の豊富なドクターから、 
『自分が診た中では、ひとりも痛みを感じた人がいない』  
というような話を 聞いたのですが」 と言ったところ、


Dr.は、
「それは、その人が気づかないだけでしょう。
 誰ですか?」
 

と言われた。





かめこは、この記事で、
「認知症専門医の言っていることが正しくて、
内科ドクターの言っていることが誤りだ」
と言いたいわけではない。


そして、
タイトルは、「末期がんの痛みはあるか?」 と したけど、
実は、
それを問題にしたいわけでもない。 


前記事にいただいたコメントで、上の話を思い出して書きたくなったのだ。



【引用】
ICUで私が爪切り、また血を出させてしまいました。
その時はもう、何の反応もなく、話せず指も動かないかったのに一瞬、手が引けたの。
顔は痛そうではないんです。



「手が引けた」方は、認知症でがんの末期の方でないけれど、
先の話と共通するものがあると感じた。
「痛みに気づけない状況」というのは、存在するのだと確信した。




かめこは、
つるちゃんがそういう状況になったら、
「気づける人」になりたい。
今も、
言葉では伝えにくいつるちゃんをわかりたいと思う。



皆さんも、
目の前にいる人が、痛みを感じているかどうか、
自分の感覚を総動員して、知ろうと 感じようと してほしい。


それは、痛みに限らない。
それほどの状況にならなくても、同じことだ。

今から、
自分の目で
相手の見えない部分も
しっかり見ようとしてほしい。



ずっと そのことを言いたかった。



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動画部分は、ニャホニャホさんが加工してくだいました。
【2009/08/24 23:28】 | 認知症の理解に向けて | トラックバック(0) | コメント(12) |
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コメント
v-254痛いと声に出さないから痛くない。
そんなのこと 絶対ない。痛くても表現出来ない人がたくさんいる。
末期がんの痛みは 本当につらいものだから
本当に身近な人が気づいて感じとってあげて欲しいな・・・
【2009/08/25 00:38】 URL | 海空ママ #n5wo/zCo[ 編集]
e-365より、v-254海空ママさんへ
声に出せないどころか、顔にも出せない人がいるのだと思うの。
気づいてあげられるのは、本当に身近な人でこそなんだろうと、かめこは思います。

目をそらさないでいることは、辛いことだったろうね・・・。
【2009/08/25 06:42】 URL | 海空ママさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
e-275かめこさん、こんにちは。
私も同様のことをとっても気になっていました。末期癌の痛みではないけれど、施設の看護師さんが「認知症の患者さんは痛みを感じないから、病気(骨折など)に気づくことが遅れることがあります。」とおっしゃるのですが、それはどうだろうか?!と思っていました。

痛みに鈍くなっていることはあるかもしれないと譲歩しても、感じないではなくて、表現できないという方が適切だろうにと思います。
表現できない苦痛を感じ取るのには、深い観察だけではなく、もしかしたら愛が必要なのかもしれないですね。
【2009/08/25 14:06】 URL | パンドラ #roEkTa4s[ 編集]
v-22です。
(〃-`ω´-)ンー 難しい。。。
キバの実父は認知症でも癌でも無かったんですが、Dr.に言わせると「痛みがない、珍しい」状態だったらしいです。(無くなるちょっと前に言われたんですが。。。
ジジ様は右半身が麻痺しているので、左は感覚があるので『痛み』は分ります。だから?か、左手を無理に開こうとすると、眉間にシワを寄せます。でも 前より表情は無くなってきています。
注意深く見ていなきゃ 分らなくなってくる時が近いのかも?
【2009/08/25 16:54】 URL | キバっち #hj3M6W3Q[ 編集]
v-275より
確かに「鈍くなっている」ということはあると思います。
でもこれも「認知症」という枠の中でひとつには考えられないでしょう。
たぶん痛みが薄い人もいれば強い人もいる。認知症でない人もそうだとおもうけど。

この間花縁でなくなったYさんは癌部位の痛みよりも足のひびが入ったところのほうが痛がっていました。でも時間がたちひびが入ったところはかなり改善しているのに夜間眠らずに起きていることが多くなりました。それでも癌部位の痛みを訴えることはありませんでした。でも様子を観察し他職種と話し合い、きっと癌性疼痛ではないかと判断し(坐薬は効果がなかったので)癌性疼痛に効く薬を飲むことになり、夜間良く眠るようになりました。眠れなかった理由は確かに痛みではありませんでしたが、わたしたちは痛みと判断しました。
意識状態がクリアで倦怠感はありましたが痛みで苦しむことなく静かな静かな最期でした。

今もうお一方癌の末期と診断されたかたがいますが、このかたはまったく痛みを訴えません。

そのとき、そのひとがどんな状態なのかで痛みの出方も様々なのではないでしょうか。
「認知症だから痛みがない」とひとくくりにはできないでしょうね。
【2009/08/25 18:17】 URL | CHAN #-[ 編集]
e-365より、e-275パンドラさんへ
「終末期以外の痛み」についてのお話ですね?
それならば、つるちゃんの例では、痛みが鈍くなっているのではないかと感じたときと、痛みが鋭く増幅していると感じたことの2種があります。
前者については、膝が腫れて水をたくさん抜いていた時期、痛みで歩けないほどのはずだとドクターは言うのに、全く膝を気にする風もなく普通に歩いていたことなど。
後者の例は、暴力行為が治まった時期に起こった頭痛です。痛みで悲鳴をあげるほどでした。痛み止めを指示の最大限まで使った副作用だと思いますが、胃潰瘍寸前までいきました。かめこが想像するに、混乱していた時期なので、「頭が痛い」ということの不安感(恐怖)が痛みを増幅させたのではないかしら。

パンドラさんのお考えのように、「表現できない」ことも、実際はあるのに「痛み」を理解してもらえない要因になっていると、私も思います。この記事の主旨はそこです。
その他に、痛みの感じ方そのものも、「不安感」「恐怖」の存在が関係して、健康な人とは異なるのではないかと感じています。
最初の例では、通常ある「歩くことの不安」「痛むのではないかといった先入観」が認知症のせいで薄れていた、というのもあって、不安感なく歩けちゃったのではないかしら? それとも、歩き出すと痛みを忘れられたとか??
【2009/08/25 22:13】 URL | パンドラさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
e-365より、v-22キバっちへ
キバっちのお父様は、痛みを感じずにすんだのね?早くに亡くなったことは残念だけど、お苦しみが少なくて救われますね。
ジジ様は、左は、痛みを含む感覚がおありになるけど、それが薄らいできていると、表情の変化から感じられるのね?
リハビリ頑張っていただいて、左は、なんとしても維持して」いただかないと。
【2009/08/25 22:49】 URL | キバっちへ #/Amn5WiM[ 編集]
e-256一瞬、顔をゆがめたり、することで、痛みを察したり、今は出来るのですが、すこし前に痛かったことはすっかり忘れています。
状態に気づき、感じてあげられる人でありたいと思います。
先日、絆創膏を貼っていただいてのデイからの帰宅でした。本人は全く覚えていなくて、痛みも帰宅時は無いのですが、絆創膏をはがしたら、結構どこかで、ぶつけたような内出血と傷が見えました。デイにお電話で確認したら、やはり、本人も気づいていなくて、入浴しようとしたら、傷になっていたと。これから、どんどん、痛みや症状を自ら訴える事は難しいのだろうと想像する日々です。でも、きっと、ちょっとした動きで、訴えていますよね。そのことに気づける人になりたいと思います。
【2009/08/25 23:25】 URL | hiro #nP1loStQ[ 編集]
e-365より、v-275CHANNさんへ
「認知症」だからではなくて、痛みの薄い人も強い人もいる。 状態によって痛みの出方も様々だろう と考えるのは、かめこも自然なことだと思います。
なるほど。がん患部の痛みを訴えられなくても、眠れない状況を、がんによるものと位置づけられたのですね? 皆さんにこんなに丁寧に看てもらえて、Yさんもお幸せだわ。

「まったく痛みを訴えません」というのを、もしもCHANさんでない専門職の方から言われたら、状況によっては、「訴えられない人だということを忘れているんじゃない?痛みがあるかどうか気をつけて見てくださっているかしら?」と、考えてしまうかもしれません。
CHANさんのこと、少しは知っているから、その言葉の後ろに、たくさんの「目」「心」があると信じられるのです。
専門職にも、力量の差がありますものね。
【2009/08/25 23:31】 URL | CHANさんへ #u6i4c2k.[ 編集]
e-365より、e-256hiroさんへ
かめこが気づかないうちに、つるちゃんが内出血していたり キズを作っていることは、家の中を歩き回っていた(常動行為)頃には、しょっちゅうでした。ぶつけてる様子もなくて不思議なほどだったけど、全ての柱の角を保護してたわ。

デイで入浴時に気づいて手当てしてくださったとのこと、そういうことって、当たり前のように思われるかも知れないけど、意識してないと案外見過ごされることもあるようよ。
家でも外でも、知らない間にケガすることはあると思うの。それを、入浴やトイレや着替えといったチャンスに気づけることが、痛みなどの言葉にならない発信に気づけることと並んで重要だと思っています。
心身ともに、見過ごしてはいけないポイントというものがありそうですね。
【2009/08/26 14:53】 URL | hiroさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
v-16です。
夫の場合は痛みはあったのです。

ICUで私が訴えた時に医師が「心電図など(他は何だったか)に反応が出るので苦痛は分かります」と言いました。

亡くなる30分ほど前、死を待つだけになりました。
医師たちは隣のナースセンターに待機していて病室は家族だけでした。
突然、医師たちがバタバタと入ってきて「痛みがあります。鎮痛剤を打っていいですか」と言われました。

そんな時でも痛みがあったんですよ。
そのことを思い出すと今でも辛い。
【2009/08/27 21:53】 URL | ベンジャミン(keiko) #oUPgpoCM[ 編集]
e-365より、v-16ベンジャミンさんへ
はい。前回いただいたコメントで、ご主人に痛みがあるのだとわかりました。

するとドクターは把握してらして、数値上で痛みが強くなれば、痛みを軽減する用意があったのですね? 
痛むけれど、適切な対応がしていただけて、せめてもの慰めですね。
そんな風に見た目では分からない痛みがあるなら、きっと在宅では苦しんでいらっしゃる方が少なくないわね。
【2009/08/27 23:22】 URL | ベンジャミンさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
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Author:かめこ
つるちゃんは、症状が出てから12年。
現在81歳。要介護5です。
家族は、つるちゃん・かめこ・かめこの夫
孫ミニーとデイジーは共に結婚して別居。
かめこは、乳がん手術を体験しています。
体力は無いけど、命の重さと自由の尊さを
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