つるちゃんとかめこ
重い認知症になったつるちゃんは、娘のかめこを「お母さん」と呼びます。 かめこの愛と工夫に満ちたケアが、きょうも、つるちゃんの心に届きます。
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⑥認知症をとらえなおす
鶴亀市主催「認知症の方を介護する家族のための介護者講座」
第5回目は 「認知症をとらえなおす」

「認知症の心理的理解を深めるために」 というタイトルで、
客員講師 N大学心理学科 
内TOU佳TU雄先生による講義があった。



内容は、
「認知症の人は何を考えているのか」から始まり、
「認知症とは?」・「認知症の進行過程」
「認知症による症状と特徴」
     (認知症の人の心の中で何が起きているのか)
「中核症状の心理的影響」・「記憶障害が生活に及ぼす影響」
「周辺症状を起こす心理」・「周辺症状が起きやすい時」
「認知症の人と周囲との関係性」
「コミュニケーションを重視したケア」
「認知症の人から見た、
自分・自分らしさ・認知症と言う病気・家族・専門家・住まい・もの」



医学的説明と、出てくる“用語”や“タイトル”は同じでも、
●認知症の“人”の気持ちを推察する場面
●行動の背景を摸索する場面 
   
   (もちろん、単に想像するわけではなく、データーを取った上での推察であり模索)    
が、より多く深いように、かめこには感じられた。 (心理学だものね)
それらを基に、【ケアの方向性】が説明される。
  
  (コミュニケーションの項目以前でも、ケアに結びつけて説明された)
 


「つるちゃんの“気持ち”と“行動の背景”を考えること」って、
常にかめこが つるちゃんについてやっていることだし、
それらを基に、どうすれば良いか、かめこは自然に思いつく。

   (方向性が自然に定まるわけは、
    ケアの大元に、“かめこの信念”があるから)
    かめこの信念って、
    “認知症があってもなくても同じ人”だとか、かな?
     

だから、講師の説明は、かめこにとって、
もはや「知識」ではなくて、ほとんどが「経験に基づく“実感”」。
それが、
最も的確な言葉で整理されて、スッスと頭に入ってくる感じ。
講師の説明と つるちゃんの特徴が異なる部分についても また、
“何がどう異なるか”が、はっきり整理されてくる。



“わかる”って、面白いねぇ。
講義の間中、ワクワクしっぱなしで、ずっと大きく頷いてた。




1時間15分近くの講義が終わり、
参加者に、質問や意見が求められた。

誰も手を挙げない。
そうしたら、司会の講師が、かめこを指名。      

(あれだけ派手に頷いてたら、訊くだろうね)


 「面白かったです!」   
(後で考えたら、「その言い方はないんじゃない?」って、チョッピリ落ち込む)

 「どこが面白かったですか?」 



今、思い出しても、ドキドキする。
講義を聴いていて、
かめこの頭に、飛び込んできた “言葉”。

     
【つなげる】



「認知症になったからといって、すべてを忘れてしまうわけではなくて、
 忘れたように見えても、過去の記憶を持っています」

 
でも、
今に近い過去の記憶を失ってしまう(記憶の欠落)ので、
過去の記憶(情報)と 新しい記憶(情報)が 繋がらなくて、

【本当は覚えているのに、その記憶を使えないまま】
という事体になる。

使う(思い出す)ためには、

場を整えて、思い出しやすいようにしてあげる必要がある。

= 過去と現在を 【つなげる】


(実際の講義では、言葉の説明をされたわけではなく、
 話の中に出てきた言葉。 
ここでは、あえて取り上げて説明しました)



話はそれるが、講義の中で、
 「忘れたように見えても、全部忘れたわけではない」
 「見えにくくなっていても、“その人らしさ”は残されている」
 「出来ないことは目立ちやすいので、全部出来ないと思われがちだけど、
   配慮があれば、出来るものがある」

    (先生は、「配慮」という表現はされなかったが、
     の先週の資料によれば「認知症のケアは介助でなくて
“配慮”
 
 などと、説明があった。 
 
    (配慮の具体例は、
    ブログ仲間の家族たちスリブリさんkuririnさんが、
    その都度、記事で丁寧に説明して下さっています。)

       へ。 勝手にリンクさせていただきました。       


さて
かめこは、
 「どこが面白かったですか?」 
との問に、

自分が経験した、


●つるちゃんが、夫の死を前に、夫の存在を消してしまったこと。
●他人には夫を忘れたように見えたはずだけど、
     私は「忘れた」とは思わなかったこと。
●何年かして、「しゅじんはどこですか?」と尋ねられたこと。
●つるちゃんに父の遺影を見せて、
   「これが何かわかりますか?」と尋ねたこと。
●つるちゃんが理解した様子だったので、
    手を握って一緒に線香をあげたこと。
●そのあと、静かに、つるちゃんに話したこと。
●私は母に伝えたいことがありました。
    「父は亡くなったけど、私達が側にいるから安心して」
   

 というエピソードを話して、
   
私は、自分のしたことの意味を知りたくて、ずっと考えていたけど、
言葉が見つかりませんでした。
でも、先ほどの、先生の言葉で気づいたんです。

私は、【つなげた】んですね?

そう、先生の顔を真っ直ぐ見て、尋ねた。


そしたら、
それまで、一つ一つに頷いてくれていた 内TOU先生が、
とてもはっきりした口調で、答えられた。


   そうです。


その時、かめこは、
きっと、とても晴れやかな顔をしてたろうね。 




本をお持ちの方は、今一度開いて見てください。
著作「つるちゃんとかめこ」87ページ 
2005年3月26日の出来事は、こんなに大きな意味があったんです。
この本の中には、他にも、「つなげた」場面がきっとたくさんあるよね!




お断り
講座第4回目の「生涯発達」資料については、
やはり解っていない事なので、書かないことにします。

【2009/06/08 07:42】 | 幸せな介護とは? | トラックバック(0) | コメント(4) |
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コメント
v-254 すごくわかるっっ。私の頭の中にずっとあった感覚が かめちゃんのブログよ読むと
いつも 的確な言葉で整理されて すっと入ってくるの。
いつもブログを うんうんうんうんうんうんって うなずきながら
読ませてもらってますv-238
【2009/06/10 12:19】 URL | 海空ママ #n5wo/zCo[ 編集]
何時もお世話になっております。かげながらの愛読ページです。
今日のお話は本当に私にも良くわかりました。
友人のことを考えるにつけ、まったくそうだと思います。私の友人は言葉が出にくくなって、話したいことがいっぱいだと思うのに話がまとまらず、心がイラついているのがわかります。

そういうときに、耳を傾けて言葉を拾って彼女のさまざまな様子から言いたい事がつながるように、少し助言しています。
今は言葉ですがコレがこれからは行動やさまざまな場面に出てくるのだろうと勝手な予測をしています。

私もかめこさんが受けられたような講座を受けてみたいです。本はたくさん読みましたし、皆で話し合ってもきましたが、こんな講座を受けてみたいですね。

【2009/06/11 12:00】 URL | にんじんクラブ 薗部 #-[ 編集]
e-365より、v-254海空ママさんへ
なんだか気恥ずかしくて、お返事書くのが遅くなりました。
記事出した後でね、自分勝手に書いちゃってるなぁと、落ち込んだりもするの。
自分のブログだから、好きに書いて良いと思うんだけどね。
ママさんがそんな風に言ってくださって、とっても嬉しいです。どうもありがとう。v-413
【2009/06/11 12:15】 URL | 海空ママさんへ #/Amn5WiM[ 編集]
e-365より、にんじんクラブ園部さんへ
とてもわかります。そして、すごいなぁ!って感動しました。
にんじんクラブのみなさんは、あやちゃんが ご自分の言葉で表現できるように手助けされているんですね!
おっしゃるように これから場面が広がってきたとしても、ケアの方向性はきっと同じですね。

つるちゃんはもっと先に居ますが、私は今でも、つるちゃんが「受身に生きるだけの人」にならないように、彼女の意思を訊く(答えは頷くとか、態度で知る)ことで、援助したいと思っています。そうすれば、つるちゃん自身も「言葉」で自分の「意思」を意識できると思うのです。

にんじんクラブは、話し合う仲間が居て、みんなで考えていけるから、とても幸せですね。
この講座も、参加者一人一人が自由に話すこと、聴きあうこと、話し合うことが大切にされていると思います。「講義」も、考える手がかりになると位置づけられているように思います。
【2009/06/11 13:53】 URL | にんじんクラブ 園部さんへ #/Amn5WiM[ 編集]
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プロフィール

かめこ

Author:かめこ
つるちゃんは、症状が出てから12年。
現在81歳。要介護5です。
家族は、つるちゃん・かめこ・かめこの夫
孫ミニーとデイジーは共に結婚して別居。
かめこは、乳がん手術を体験しています。
体力は無いけど、命の重さと自由の尊さを
知ってる人だと思います。

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